ピストン | |
さあて、どうする!のピストンです。 欠けた部分にも多少の変色、汚れがあります。 私がエンジンを掛けたときの汚れとも思えませんから、前には走ったのかも?! ボアを計ると、ワークショップマニアルより大きいですが、刻印がありませんのでSTDと判断して手配する事に致しました。 簡単に解決と言う事で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 英国車は旧くても取り合えずパーツの供給に関しては安心です。 英国車の部品の供給が良いのは、英国に限らず、伊、独他の有志達のおかげなんです。 いろんな方がそれぞれに力を出し合って、今の「英国車は部品に困らない」という神 話を作り出しています。 沢山の方々の協力があって、50年も前のバイクに今乗っていられるのですから感謝しなければいけません。 |
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手配も済んだ事だし安心して?、いや思い切ってアルミの溶接をして見ましょう。 駄目もと!ですから、TIG溶接で肉盛です。 材質が判断できません。 補助材のアルミ棒を検討して5000番台でいく事にしました。 これなら、鋳造でもダイキャストでも取り合えず大丈夫そうですから。 巣を直していたら、チョット盛りすぎ! |
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スカート部が直線ではありませんので芯出しも一苦労、表面にキズが付いてはいけませんので、ピストンの内側をチャックします。 ダイヤルゲージで慎重にいきました。 ピストンは真円ではありませんので、中心を狙って調整です。 1/100mmでは大雑把ですので、ダイヤルゲージは1/1000mmを使用しました。 まあ、旋盤の精度がそこでありませんので自己満足です! 後で考えましたら、4ツ爪のチャックがありました。 普段使いませんので、忘れていました、残念! |
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取り合えず、ピストンの直径まで加工致しました。 ピストンが真円ではありませんので、他の部分も多少切削されてしまいました。 こんなんで本当に良いのでしょうか! 圧縮を上げるために、上面にアルミの溶接で盛ることもありますので良いこととしましょう。 直接、爆発圧を受ける部分ではありませんのでいいでしょう? 欠けていたことを考えれば十分です? |
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グラインダで溝加工用のバイトを作りました。 加工後のピストンリング用の溝です。 大成功!、自画自賛です。 問題なく使用できそうです。 あとは、エンジンを掛けてみないと何ともいえません。 |
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ミッション | |
ミッションケースです。 この程度のクラックならとアルミで溶接、肉盛りしたところです。 穴の内部までクラックが及んでいましたので大胆にいきました。 アルゴンでのTIG溶接です。 |
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ミッション別体ですから1次チェーンの調整のため移動させる部分です。 ミッションプレートのスライド面だけ加工、面出しすれば良いでしょう。 フライスを使うまでも無さそう。 一部ボルト穴も埋めていますので、ドリルを通します。 |