各部の現状の様子
Norton ES2
キックペダルが手に入りましたのでエンジンを掛けてみることができそうです。

このキックペダルは折りたたみができないタイプです。

当初、キックペダルは何かのバイクの物を流用して製作を考えていたのです。

ところが、ミッションからのシャフトがかなり太いんです。

このシャフトのスプラインの溝が・・・・・・・・・・・・・・・

色々、当ってみたのですが流用できそうなものが見つかりません。

インチであっても360度には変わりありませんので、放電加工でどうにかなりそうななのですが。

かなり放置していたのですが、ガレージに上げたのを気に少しやる気が出てきました。

作る前にチョッと探してみようかと問い合わせしてみましたら中古品があったんです。

エイヤーと即刻注文です、翌日には手元にご到着です。

中古品ですからそれなりです、今でも新品は手に入るようですがレストアで他のパーツもクロームメッキに出しますのそのときに一緒に出せば、です。

フロント廻りはディスク化も魅力がありますが、この感じも魅力があります。

エンジンパワーと相談しながら・・・・・、無いとは思いますが!

いつも本格的にレストアに入る前にエンジンだけは始動させることにしています。

レストア馬鹿の処へやってくるバイクはまともにエンジンが掛かるものなどありません。

全バラが前提、レストアがメインですので当然といえば当然なのですが好んで選んでいるのが本当の所です。

欠品だらけの物のほうが長い間楽しめるから大歓迎!?

主要部分である、多分?エンジンを掛けておけばあとは気が楽ですから。

先にエンジンを掛けたが為にダメージを大きくした事もありますが・・・・・・・・・・・・・

とりあえず其のまま合わせて見ます。

お^ピッタリ、年式関係なし?、簡単に解決です・・・・・・・・・・・・・・

それにしても、たためないキックペダルはいけません。

かなり車体よりキック部分がハミ出します、すり抜けが危険です?

ハンドル幅の内なのですが心配です、ガレージ内の取りまわしでも気を使いそう。

まあいいでしょう、他の折りたたみ式のキックペダルでも切断して溶接しましょう。
問題発生・・・・・・・・・・・

楽しいです、こうでなければいけません!

キックペダルで楽をした分、楽しみを損をしてしまいましたから?

チェンジペダルが当たります、当然キックもできません!
ボルト類の無いのは問題です。

点火マグネット、ダイナモあたりのカバーのネジがありません。

ボロでもいいから付いてさえいればどうにかなりますが、これも作りましょう。

BSF規格のタップ、ダイスもあることだし、旋盤でインチネジを切ってみましょうか・・・・・・・・・

問題はマイナスの頭をどうするかですね!

力の掛からない部分でも有るし、アルミのキャップボルトを加工しましょうか。
ダイナモ無し、ギアが覗いています

ダイナモも探さなければ・・・・・・・・
プライマリー側です。

クラッチ廻りのプレートはかなり錆ています。

クラッチは大丈夫でしょうか。

プライマリーカバーは、外された状態でした。

でも、外周にゴムバンドが付いている・・・・なんとも中途半端です。

一次チェーンは問題です、ベルトにしましょうかね!
それにしてもリアブレーキのリンク部は複雑な造りになっています。

これでは伝達力の計算は・・・・ブレーキフィーリングもヘッタクレも無さそう。

いきなり後輪ロックしそうなリンクの配置です。
サビだらけのフロントフォーク、ハンドル廻り

交換しますから、気にしません!!
ドリブンスプロケット廻り

チェーンはどうにかしませんと・・・・・・・
ガソリンタンクの取り付け部

フロントのダウンチューブから専用の受けが作られています。

振動対策にゴムのダンパーまであります。
とりあえずのエンジン部デコンプ、ヘッド廻り
プッシュロッド側、まあこんなもんでしょう。

タペット調整窓にロゴが入るのは、お約束でしょうかね!
よく見ますとプラグのネジ部が怪しいです。

どうもヘリサート(リコイル)が使われているようです。

点火マグネットの駆動チェーンはコマがへの字に固着しています.

新品がそのまま放置されたような状態です。

チェーン同様、ギア(スプロケット)を見ても磨耗もなく使われた様子がありません。
点火マグネットのポイント付近、手動進角です
プラグコードは硬化していますからついでに入れ替えましょう。

在庫のプラグコードとキャップを取り付けます。

私の好みでプラグコードはいつも赤です。
チョーク部の欠品したキャブでした。
本来ならば凸に見える部分にチョークスライドバルブが付いている部分です。

部品取りのアマルのコンセントリックキャブを探しましょうかね。

CRのほうが良いかな!?
エンジン廻りをみてエンジン始動にトライしてみます。

とは言っても、プラグに電気火花を飛ばすところ辺りまでの予定です。

オイルタンクにとりあえず安いオイルを入れて洩れを見てみます。

ヘッド廻りにオイルを廻すべくキックを繰り返します。

オイルタンクに戻るまで蹴り続ける体力などありませんから、何処かからオイルが洩れたら止めようと思っていたのですが。

ちっともオイルが洩れてきません!!

絶対洩れると思っていたのに・・・・・・・・

キック疲れでリタイヤして2時間ほど放置したのですが床にもオイルの漏れた形跡がありません。

旧いバイクでオイル漏れしないことは考え難いのですが、良いことにしましょう。

オイルタンクのオイルは確実に減っていきましたからいいでしょう。

エンジンを掛けたときにでもオイルの戻りは確認する事にします。

念のため、タペット調整窓を開け、オイルスプレーをタペット、プッシュロッド辺りに吹き込んでおきます。

プラグホールからも適当にスプレー、こんなもんでしょう?・・・・・・

点火タイミングはどうでも良かったのですが?、簡単にチェックして、BTDC39度くらい。

こんなもんでしょう、マニアルも無いことだし火花チェックだけの予定ですから。

さあ、やってみましょう、まあ火花が飛ぶとは思えませんが・・・・・・・・・・・・・・

プラグを外す前にプラグホール廻りは其れなり?に綺麗にはしてあります.

シリンダにゴミが入ってもいけませんのでプラグをセットしておきます。

デコンプレバーを握って、イザ・・・・・・・・・・・・

重い、とても、デコンプが機能していません。

適当なワーヤーケーブルがセットされているようです。

アジャストボルトでは調整範囲外です。

ケーブルはどうせ交換ですから、太鼓とデコンプレバーの間にスペーサーを挿入してとりあえず機能させて再チャレンジです。

こんなもんかな、で火花チェックです。

案の定、電気火花は飛びません、おめでとうございます!!

ラッキーです、これで楽しめます?

様子をみますと変わりに、コンタクトから火花が飛んでいます。

ということは、マグネットは生きているということ。

マグネットに発生した電圧の行き場が無いとの判断です。

絶縁破壊がポイントで起こるということは、プラグコードが断線、マグネット端子との接触不良でしょう。

ポイントを見ますと、ギャップがかなり広いです.

0,5mm程度に調整し直して、面も1000番のサンドペーパーで磨きます。

ついでに接触面の平行出しを行っておきました。

壊れそうなコネクタをとりあえず締め込みます。

あらま、綺麗にプラグギャップからスパークしています、終端電圧はまたこんど測定してみましょう。

目的は達成しましたが時間もありますのでキャブの様子も見てみましょう。

いつもの手のひらチェックだけですが・・・・・・・・・・・・・・・

あら、ヴェロセットと同じです、ほとんど負圧を感じません。

キャブを外して、マニーホールドから覗いてみます。

吸気バルブは機能している、タペット調整窓から覗いてもプッシュロッドの動きに違和感は無い。

マニーホールドに手のひらをあて・・キックです。

ばっちり!、500ccの負圧でしょうか、強力です。

キャブに問題があるようです。

マニーホールドから先は問題なし、エアーも吸っていないでしょう。

キャブを再びセット、2次エアー吸っていたとしても負圧が無さ過ぎです。

エンジン掛けるときにでもと思っていましたが、キャブのOHをしましょう。

雰囲気がなにか違う、あれチョークバルブが無い・・・・・・・・・・・・・・

手持ちのアマルのコンセントリックキャブから流用しようとしましたが、タイプは一緒ですがチョット合いません。

原因は解りましたから、この問題はまたゆっくり考えましょう。

そういえば、SR用のCRキャブが何処かにある筈。

33Φだったと思う、現在付いているアマルが26Φですから流速がかなり落ちる。

ロングストロークですしボアも大きいことを考えると径を大きくすると充填効率が落ちそうである。

ジェット類で対応も出来るが、またそのうちに考えましょう。

マニーホールドとキャブとの口径も合ってはいない。

マニーホールド側は28Φになっている、本来のキャブは28Φなのかも知れない。

この状態だとこの段差分部でGASが渦を巻く可能性が高い、考えなくては。

とりあえずの原因はチョークケーブルの取り付け穴からエアーを吸い込んでいたのでした。

手元にあったヘックスのプラスチックネジを適当にセット。

樹脂ネジですからネジピッチが多少違っていても簡単に変形してマスキングには至極便利です。

相手の雌ネジもダメージがありませんから。

バッチリではないですか、この引きなら何の問題もありません・・・・多分。

キャブを見たとき、どうもガソリンを通した形跡がありませんでした。

真鍮のフロートはピカピカしているしフロート室もあの特有な状態には程遠いまだ虹色でした。

一体どういう状態で投げ出したのか余計に不思議です、先ほどのギア、チェーンといい・・・・・・・・・

キックペダルも無かったことですしチョークバルブも外してあるところを見ると、レストア馬鹿の苦手な押し掛け専用、レース仕様にでもしたかったのかも知れません?