使用するインナーケーブル、アウターケーブルとエンドキャップ(口金)です。 インナーケーブルは1.27 1.57 1.90 2.16 2.64mmの5種類です。 アウターケーブルは4.06 4.83 5.33mmの3種類を使います。 口金はアウターサイズに合わせた3種類です。 |
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ニップル(タイコ)はケーブル径を変更しましたので再使用はできません。 新規に制作します。 真鍮の丸棒から削り出します。 |
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ケーブルのレバーセンターを出すために穴位置はオフセットしています。 全長を短くすれば必然的にセンターは出ますが。 クラッチが重い為に当り面積を増やしてアルミ製レバーのダメージを僅かでも軽減します。 ニップルもCafe British Bikeさんから入手できます。 |
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二ップルの末端処理は半田付けです。 半田コテは200Wタイプを使用します。 電気的な配線にはセラミック半田ごてを使用しますが機械的接合には昔ながらのヒーター式の半田ごてを使用します。 スポイトが付いた半田ごてと左の丸いのは溶かした半田を吸い取るものです。 右上の白い角型はセラミックの下敷きです。 |
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ミッション側のニップル形状を確認、寸法取りの為に旧いケーブルからニップルを外します。 英国車のインナーケーブルの終端のニップルへの固定はスリットでなく皿もみ形状です。 外すときには単純に加熱するのでなく、通常の半田付けと同じように半田を使用します。 コテ先とニップルの半田付け箇所に十分半田を流し込みます。 半田を溶かしてそのまま引き抜くのではなく、一旦ニップルをケーブル側へ戻します。 インナーケーブルは再使用する訳でもありません。 開いた部分をカットして改めて引き抜くか、ケーブルを切断して後ろに抜けばOKです。 |
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ニップル形状、寸法は解かりました。 ミッション側を確認して1サイズ大きくすることにしました。 |
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ニップルのインナーケーブル用の貫通穴はインナーケーブルの径の最大+0.1mmが目安です。 大き過ぎますと半田がニップルからケーブル側へ流れて不都合です。 老眼で小さなパーツを挽き出すのが大変に成ってきました。 次回からはこれもCafe British Bikeさんにお願いすることにしましょう。 |
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アウターケーブルの切断にはディスクグラインダを使用します。 金ノコでも良いのですが・・・・・・ 楽をする分、熱によるアウターケーブルの被覆の溶解には注意が必要です。 切断部分の目印兼保護に耐熱テープを巻きます。 切断面はインナーケーブルのキズ防止に内部に入り込まないようにバリ取り、面取りをします。 最後にキャブクリーナで反対側から流れるまで洗浄します。 |
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インナーケーブルの材質は非常に硬いです。 ディスクグラインダでの切断が最適です。 金ノコではケーブルを保護していても芯線がバラけてしまいます。 ペンチ、クリッパ等でもやはりバラけます。 切断したインナーケーブルの芯線の先端の何本かに曲がりが出ますので厄介です。 こちらもバラけ防止、保護と目印の為に耐熱テープを巻きます。 |
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ディスクグラインダで切断しますと切断面はとても綺麗です。 ワイヤーもバラけません。 アウターケーブルにも楽に通リます。 耐熱テープですからケーブルに熱によるテープの糊移行がありません。 インナー、アウター共にワイヤーは付着したであろう見えない切子の洗浄もしておきます。 |
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一般的に使用されている口金は薄板の絞り方式による製作で0.2mm程度です。 いつもなら自作治具でメーカー方式でリング状にプレスします。 この口金は厚いのです、切削による製作で0.5mmあります。 プレスできません!、方式を変えて口元を絞ります。 この口金の使用でしたらインナーケーブルに付かないように気を使えば、エポキシ系の接着材方式でも十分です。 |
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インナーケーブルはモリブデングリスを塗布しながら挿入します。 インナーケーブルは片側のニップルを半田付けしてからの方が熱的に有利です。 私はインナーケーブルにゴミ等が付着するのを避けるために先に通してしまいました。 |
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ミッション側の梨型ニップルを通してテープで仮止めです。 インナーケーブルの先端を放射状に均一に開きます。 ニップルを仮固定しませんと芯線を開く位置がずれます。 |
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余分なワイヤーをカットして形を整えます。 接合強度を上げるためにアセトンで脱脂して半田付けします。 タイコにスリットを切ってワイヤーを90度に折り曲げる方式もあります。 私は折り曲げ方式は絶対に採用しません。 放射状に開く英国式のほうが手間は掛かりますが、安全確実です。 |
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フラックスはステンレス用を使用しています。 酸化の要因になりますから半田付け後に綺麗にアセトンで洗浄します。 |
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クラッチレバー側も同様の方式にて完成です。 | |
手動進角ケーブルはボロボロです。 ティクラー使用でオーバーフローしたガソリン攻撃により相当ダメージを受けています。 勿論、新規に製作します。 |
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ポイント側の進角ケーブルのタイコは特殊な形状をしています。 汚れているだけですから再利用しましょう。 |
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Manxの友人の教えて頂きました。 ホーザンのワイヤーカッタです。 インナーワイヤー、アウターワイヤーケーブル専用のワイヤーカッターです。 使用感は最高です。 切断してもアウターケーブルのスパイラルチューブは潰れません。 インナーケーブルも気持ちよく切断できます。 夜間でも遠慮なくワイヤーの製作が出来ます。 |
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