旧車のガソリンとオイルのお話
現在ではスタンドに行ってもガソリンに限れば、レギラーもしくはハイオクの2種類しかないのではないかと思います。

以前は有鉛ガソリン、混合ガソリンといった種類もありました。
混合ガソリンを市販しているのは、ホームセンター等にチェーンソウ、草刈機用に置いてある位でしょうか。
いずれにしても2サイクル用です。
レースでも使われています、私のヴェスパも混合ガソリン仕様です。
30:1とか50:1とか言って使っています。
50:1 よほど良いオイルで無い限り心配ですが・・・・・・・・
私はヴェスパ30:1で乗っています。

昔、マッハVに乗っていた頃、分離給油でしたがその頃はなんとも思わず入れていました。
現在もマッハにお乗りの方々には、このオイルにもこだわりがありそうです。
赤オイルです、現在は青オイル(実際は緑、信号と一緒?)がほとんど、赤オイルを見つけると大量にストックとして買い込むとか・・・・・・

え、何が違うの?・・・・・・・・
旧車の4サイクルもそうなのですが。
当然、現在市販されているオイルの方が、ノーブランドであっても性能的(Data)には当時より優れています。
何で赤なの・・・・・・・・・は
好みでしょうか、青オイルに変えたら焼きついたとの話もありますが、・・・・・・・・・・
一番の違いは、排気される煙の色と量でしょうか!
私も当時マッハVに乗っていた頃は、友人たちに煙たがられました?。
そう、スモークで、後ろを走るとまったく前が見えません、私の後ろを走るの、皆嫌がっていました。
スモークだけでなく、真っ黒なオイルも撒き散らして?いますから、バイクツーリングの時には後ろは最悪です。
このスモーク、青オイルを使うとほとんど出ないんです。
このスモークもバイクの雰囲気の内ですから・・・・・・・・・・。

2サイクルはバルブが有りませんからいえ、リードバルブもしくはロータリーバルブですから、ガソリンが有鉛でも無鉛でも問題ないのですが、4サイクルはどうでしょう?。
鉛が入っていたのは、オクタン価の問題ともう一つバルブ廻りの保護の為でしょう。
オクタン価は現在の無鉛ガソリンでも添加剤等が入っていて、まったく問題になる事は無いでしょう。
問題はもう一つのバルブ関係です。

考え方にもよるでしょうが、私は無鉛ガソリンのみです。
特に添加剤を使用してはいません。
使用頻度、走行距離にも関係しますが、私は年間走行距離といってもたかが知れています。

私のように壊れたら直す、を楽しむ方以外は保険だと思って入れておいたほうが良いかと・・・・・・・・・・・

ここで問題です?、いいか結論?

やわらかい金属と硬い金属との組み合わせの場合、磨耗するのは硬い金属の方です。
メタルブッシュが編磨耗しているのは、単に芯だしの狂いから来ている物です。

このサイトを読んで頂だいている貴殿の身近?な所でいけば、金属では有りませんがオイルシールです。
回転軸には頻繁に使用されています。
このオイルシールのリップ部(一般的に材質は二トリルゴム)で軸が磨耗していきます。
当然、オイル漏れが起こります。

インナーチューブの往復用のオイルシールはダスト、サビによるキズがオイル漏れの大多数の原因です。
回転軸に関しては、偏芯による追従能力の低下でしょうか。
ついでにオイルシールの寿命、故障モードからいけばリップ材料の劣化、リップ磨耗(しめしろ低下)でしょうか。
リップ材料の劣化にもゴムの硬化、軟化、亀裂でしょうか、クリープ現象もありますし。
摩擦係数からいけば流体の粘度、周速の影響でしょうか。
レースとかの限定された使用では、ベアリング等のリップまではずしてフリークッションロスを低減しています。
当然ですが、粘度の低いほど、油温が高いほど摩擦抵抗が少なくなります。
・・・・・・・

旧車のバルブシートはどうでしょう?。
無鉛ガソリン使用時の一番の心配はバルブですから・・・・・・・・・
バルブシートリセッション(バルブシートが磨耗してバルブが沈み込んでいる)でもない限り、そのままでも何の問題もありません。
これは、このバルブシートに限って言えば、当時(有鉛ガソリン)の走行距離の多いバイクほど有利です。
概ね、4,000km、5000kmも走っていれば、バルブシートは鉛でコーティングされています。
逆に、シートカットではコーティングを落とす事になります。
一概に、無鉛対策をする必要はないと思っています。
もう一つの理由としては、鍛造効果です。
毎分、何千回とバルブによりバルブシートは鍛えられています。
ネジでも転造と鍛造ではまったく強度が違います。

バルブも当り面を避けてカーボン落とし、研磨をされたほうが良いかと。
バルブのすり合わせのタコ棒の使用時にもバルブガイドに合わせて、上下に叩きながら合わせるのが正しい使い方だと思います。
廻すことは意識していません、エンジン掛かっていればバルブも多少廻るんでしょうかね。
全周が同じに出来上がっていればバルブが回転しても確かに問題ありませんね、どうなんでしょう。
摺り合わせと言う表現からいけば廻しながらでしょうかね。
目安は叩いた時の音が変わってきます、一概にはいえませんが、合ってくれば少なくともカン高い音から、鈍い音になります。

オイルは何の為に使われているんでしょうかね。

最初に浮かぶのが潤滑作用でしょうね、やっぱり。
ピストン、ギア等の運動を滑らかのするのが目的です。
冷却作用もあります、エンジン内部を熱から守るんです、自身でエンジンの熱を奪い取る悪い奴?。
いや泥棒みたいだけれどいい奴です。
積極的に働いてもらう油冷エンジンなんてのもありますね。
密封作用もあります、貴重な爆発エネルギーの燃焼ガスをクランク室に逃げないように閉じ込めます。
監禁ですか、やっぱり悪い奴でしょうかね。
洗浄分散作用なんてのもあります。
内部の汚れを取り分散してしまう、よくないですね?。
あちこちにゴミを散らかしてしまうなんて汚れを広げてどうするんですかね!
フィルターで取り除けないゴミ、スラッジをクランクの遠心力を使って分離してクランク奥深く隠してくるなんて良い子のすることではありませんよ。
防塵作用もあります、これは単純明快です。
金属をサビ、腐食から守ってくれます。

自分自身を犠牲にしていろんな仕事をしてくれていますので、心証は無罪ですか。
こんなに働いても最後は捨てられてしまうんですから可哀想です。

せめてオイルの天敵である水からは守ってあげなくてはいけません。

オイルに関しては、やはり鉱物オイルがお勧めです。
BPのコースクラッシックがお勧めでしょうかね、やっぱり。
私は、アマリー プロハイパフォーマンスです。
やは鉱物油ですがBPクラッシックよりは安いですね、チョッとだけですが。
鉱物油を使うと上が廻りません、壊れるまで廻して乗るタイプですから・・・・・・・・・・
このオイルは同じ粘度でもBPクラッシックより軽く廻ります。

現在国内で流通しているオイルは鉱物油と言えども中近東産の原油がベースになっています。
これはナフテン系オイルですから潤滑性能は著しく悪いです。
この潤滑性を補うのが基本的に合成オイルが作られた目的でしょうか。
これに対してパラフィン系のオイルである北米産原油を元にして作られたオイルは潤滑性能に優れます。
英国車好きですがオイルは米国好みです。

な、訳で走る時にはアマリー使っています。
普段は走らない?、そうなんですね。
レストアメインですから組む時にも十分オイル塗布しています。
エンジン掛けてオイル漏れとか、ミッションのチェンジとかの不具合あればオイル抜きますからこんな時は安い合成オイルです。
大丈夫、問題なしとなってから、高い?鉱物油のオイルに入れ替えています。

特に旧車は、シール類も当時の鉱物油ベースで設計開発されています。
エンジン内部のクリアランス等も勿論鉱物油を前提として設計されています。
栄21型の零戦の1000馬力を越える空冷星型14気筒エンジンもこんな鉱物油のオイルでしたね。
最近の高性能(合成)オイルですと、分子構造の違いによるのですがシリンダブロック等からオイルが染み出します。
鋳造時の巣穴等ですから、通常のオイル漏れとは違いますので、気にしなければこの件に関しては問題ないのですが。
問題はスリーブとピストンのクリアランスでしょうか。
チューニングエンジンに比べるまでも無く、現行バイクのエンジンに比べてかなり大きいです。
80μmから200μmくらいの違いは有ります。
これによりオイル上がり(回転を上げたとき)、オイル下がり(アイドリング時)にマフラーから白煙が上がります。
(コールドスタート時だけでしたら問題は有りません)

エンジン停止時にバルブが開いたままのタイミングの状態が稀にあります。
一般的には一番フリークッションロスの多いところでピストンが止まるのが普通です。
旧車はカムタイミングがバルブが丁度開いている辺りで抵抗が一番大きくなる傾向にあります。
ヘッドからのオイルがシリンダに流れ込む事になり、始動時に白煙が上がるというパターンですから大丈夫となります。

旧車の取説にはオイル交換は500kmごとと言うのが多いです。
現代に本当にこんな頻度が必要なのでしょうか。
必要ありません、ナンセンス?・・・・当時のオイルに比べればホームセンターで販売されている物も含めて性能は格段に違います。
但し、洗浄能力も非常に高いです。
簡単に言うと汚れやすいということでしょう。

総合的には5、6倍の能力があります、現代のバイクと同じく2500kmから3000kmごとで十分です。
私のようにほとんど乗らない方?は季節ごと、いや毎春でしょう。
オイル交換の目的が昔と現代と違う事はありませんから。

とか言いながらアマリーの鉱物油オイル使っていますからいけませんね?。


私はダダのレストア馬鹿です、あくまで自己責任で行っている趣味ですから。
バイク、エンジンの専門家ではありませんので、プロから見れば何言ってんの!もあろうかと、・・・・・ご容赦を。
ウエーブサイトに書いてはいますが、参考?なされる際には・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アドバイス等ありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

独り言に書いたほうが良かったかな?