Meguro S7 No.1
ガソリンコックを外そうとしましたらネジ部分から廻ってしまいました。

ガソリン漏れは必至です。

この際思い切ってガソリンタンクもカスタム致しましょう。
ガソリンタンクの改造
ガソリンタンクはFRP製です。

パット見はなんとも無さそうですが・・・・・
力を加えましたら簡単に抜けてしまいました。

FRPと金属との接着が旨くいっていなかったようです。

ちなみに某メーカー品です。
只の筒状の構造でした。

しっかり固定する為にコック取り付けネジに追加工を施しました。

旋盤で溝を切ってFRPを食い込ませて補強します。
接着部分の塗装を剥がします。

最終的にはもっと広範囲に剥がしました。
FRPで修正します。

ガラスマットとガラスクロスを使用します。

以前カウルを作った時の残りです。

とは言っても1m幅の定尺物ですからまだ20m程有りますが。
樹脂と硬化剤はこれです。

以前は16kgを使用していましたが最近はFRPで遊ばなくなりましたので1kgで十分です。

CFRP(カーボン)の時もこのタイプを使用しています。
ネジ部分をマスキングしてイザ・・・・

ノンビリやっていますと硬化してしまいますので、写真はこの後無しです。

小さな曲面ではガラスマットに腰がありますので繊維が跳ねてしまいます。

このガラスマットの上をガラスクロスで包帯の用に巻き上げました。

FRPは3層です。
3層で一度完全硬化しました。

仕上げるつもりでしたが、ボリューム感が無くカッコ悪い?でしたのでもう1層増やしました。

増やした最終層に樹脂抜けが出ました。

硬化するまでの間、放置する向きにより上部の角に発生しやすいですね。

この層は只の成型用ですからが気にしません。

漏れには関係ありませんが塗装用に樹脂抜けの巣穴は2液のポリパテで修正です。
現行はフリップタイプのガソリンキャップです。

このフリップ形も70年代の英国車によく使用されていたタイプです。

キーも紛失してありませんからこの際この部分もカスタムしましょう。
オリジナルの構成パーツはユニクロメッキのようです。

サビも浮いていますからそっくり作り直しましょう。

本体はFRPですから錆びません。

内部が茶色いのは樹脂の色です。

FRPはアルミと違い凹みも出来ません、気を使わないで済みます。
定番のエノットキャップです。

2インチの小型のタイプです、これを付けて見ましょう。
キャップを取り付ける為のアダプターをアルミ丸棒から削りだします。

手持ちの材料に手頃な径が有りませんでしたので100mmから加工しました。

ひたすら削ります、80%はアルミ屑です。
加工の終わったガソリンキャップのアダプター。

接着面は荒く加工してツールマークを残してFRPとの密着を良くします。

エノットキャップの内側にネジが切ってありますので、アダプタにも一度ネジ加工しました。

ネジを締めきった時のエノットキャップがタンクに真直ぐな位置に合うとは思えません。

結局削ってしまいました。

アダプタとエノットキャップは位置合わせしてデブゴンで接着の予定です。
タンク給油口の旧アダプターはサンダーで切り取りました。

結構、雑!?

一体成型された旧コックの基台の金属部分は強度を確保する為に残しました。
軽圧入を要する程度に本体とアダプターのクリアランスを取ってあります。

こんな感じに挿入してFRPで固定した後、ポリパテで整形です。
接合面積が少ないのでFRPではチョッと心配?

綺麗に成型するにはこちらの方が簡単です。

アルミの補修用のデブゴンを使用する事にしました。
廻りの塗装を剥がしてデブゴンを塗布してアダプタを挿入です。

アダプタのツバが隠れるように上から再度デブゴンを塗ります。

丁度、デブゴンでアダプタのツバをサンドイッチする方式です。

この後、ポリパテで修正します。
職権乱用です。

会社の塗装課のラインを好き勝手に使います。

コンプレッサーはドライヤ付きの10PH2台をパラに稼動させます。

サブタンクは400Lです。
オイルブースは面倒なので塗装ブースは乾式で行きます。

久しく塗装はしていません。

塗装は素人ですから、腕は設備で補います?

お遊び物真似でも大丈夫でしょう!、多分?
フィルター掃除が大変ですので、一番小さなブースで塗装します。

排気モータは2.2Kwです。

排気フィルターは4段入っています。

こちらのターンテーブルは手動ですがベアリングも入っています。

タンクだけですからお気楽、簡単です。
乾燥機は沢山ありますので使い放題です。

フレームも余裕で入ります。

ガス炉は危ないので樹脂パーツには温度管理の楽な電気炉を使います。

金属パーツは適当にガス乾燥炉のコンベアに載せますが。
乾燥機は台車事入るタイプを使用しましょう。
あちこちにフィルターが入っています。

最終のレギュレータは片側は元圧、もう片側は調圧したエアーが出力されます。

黄色いBoxはイオナイザーです。

マイナスイオン化したエアーを吹き付けてワークのゴミ、ケバを除塵します。

ワークの帯電も除去しますのでその後もケバを呼びません。
スプレーガンはデビルビスを使用します。

霧化の状態はIwataより優れています。

口径は1.0mmで行きます。

小さなパーツは0.8mmを使っています。

私はフレーク以外は1.0mmより大きな口径は使いません。
吹き付け圧は0.13Mpsです。

13は私のラッキーナンバーですから!

低圧霧化ガンは使いません。

エアーばかり消費して霧化も・・・・・・
軽く塗装しますと、細かなキズが目立ちます。

修正用のパテは日本ペイントの可視光パテを使ってみます。

室内ですと紫外線硬化タイプより確実です。
愛用の修正用のペーパーは3Mのスポンジタイプです。

曲面に良く馴染みます。

スーパーファイン(赤) #320〜##600相当
ウルトラファイン(青) #800〜#1000相当
マイクロファイン(緑) #1200〜#1500相当

#に幅があるのは使い込むと粒子が砕けるからです。

乾式、湿式どちらでもOKです。

コンパウンドの磨きの前には中性洗剤を希釈した液で研ぎます。
ウレタン2液のシルバーメタリック塗装をして一度強制乾燥させます。

クリア塗装を施し再度焼付けて仕上げ、取り合えず完成です。

裏側も手抜き無くシルバー、クリア塗装を施しました。

裏表とも2工程ですので時間が掛かります。

吊って塗装すれば時間短縮できますが腕がありませんと膜厚が一定せずにムラになります。

塗装中に撮れませんでしたので後撮りです、実際の塗装時はタンクを100mmほど浮かせています。
写真では全然光ってませんね。

ウレタン塗料は垂れる寸前が一番ツヤが上がりますが、私には見極めが出来ません、笑

垂れると後が厄介です、ユズ肌の方が救いがあります。

素人は後工程で補います。

スポンジペーパで石鹸水研ぎします。

後は、ひたすらクリア層をコンパウンドでバフ掛けします。
エノットキャップも無事装着です。

良い感じです、綺麗に成型できたようです。

自己満足です。
シートカウルも一緒に同色に塗装しました。

材質はガソリンタンクと同じくFRPです。
ガソリンコックはレースの世界では定評のあるピンゲルを使用します。

CRキャブを付けていますので流量が不足しそうですので・・・

特に旧車の場合、ボアアップ+FCRなんて組み合わせではノーマルのコックでは流量不足は避けられません。

流量不足でセッティングが出ないなんて最悪ですから・・・・・・・