前回は表側からの溶接でビートの美しさを・・・なんて思っていましたが結構大変です。 溶接面積も増えますので歪みの可能性も上がります。 地味〜にですので今回は裏側からの溶接です。 深さ2.2mm、幅4mmの溝を作りこの部分を溶接してみます。 |
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溶接完了です。 アルゴンのTIG溶接です。 オイルパンはアルミ鋳物、ドレインアダプタはA5056の組み合わせですから最高の出来とはいきません。 溶接棒は一般的なA5356を使っています。 |
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ドレインアダプタとオイルパン接合部に0.1mmほど隙間が開いてしまいました。 隙間が無くても最初から補強しようとしていた部分ですから気にしません? でも気分がよくありませんのでケアしましょう。 オイルが漏れることはありませんが汚れが付きますと入り込む可能性が大です。 |
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T-5000を使用します。 アルミのロウ付けのようなものです、ガスで加熱します。 通常アルミの溶解は600℃です、このT-5000は400℃で溶解します。 溶接でもロウ付けでも600℃を必要としますが400℃というところがこのT-5000の素晴しい所です。 アルミはスチールと違い熱しても色が変わりません。 温度の見極めが大変です、油断するとあっという間に600℃を超えて溶けてしまいます。 |
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アルミの酸化皮膜をいかに処理するかで強度が決まります。 仕上げ加工をするからと調子に乗って流しすぎです。 後始末が大変ですね。 エポキシ系のデブゴンでも良かったのですが、強度がまるで違います! |
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裏側の溶接部はフライスで面だし加工です。 挽きますと鋳物の巣穴が顔を出しますのであくまで溶接部だけ・・・・・ |
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表側は旋盤で挽きます。 スッキリしました!! 仕上げに再度タップを通しておきます。 |
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ツールマークが有りますが、今回はこのままです。 使用されるご本人が磨く楽しみを残しておいて・・・・と申しておりましたので?? 彼の趣味をイメージしてお魚さんの鱗を再現したツールマークです? |
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使用するドレンボルトは前タイプと同じアルミのマグネット入りです。 | |
ドレンボルトを取り付けてみます。 前回のタイプと同様裏側はマグネットのみ飛び出します。 |
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構造自体はご希望通リの地味な構造です。 シンプルなのにゴールドアルマイトが目立ってしまいます。 |
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