アラジンのシリーズ38、型式J380003です。 手に入れた時の汚かった写真を撮らずに、多少磨いた後のショットです。 磨くまえは置台の状態でご想像ください、置台も磨いた後ですが! 見た目の欠品はツマミだけでしょう。 メインのツマミがありませんが、とりあえずクラッチツマミで廻せます。 マイカはひび割れていますね。 受け皿はさすがにサビがひどく、かなりやられた状態です。 中に残っているの灯油は腐った状態ですがタンクはステンレスですから洗浄すれば大丈夫でしょう。 |
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点火する時はこんな状態で。 大げさなアクションが、キックペダルでバイクのエンジンを掛ける儀式のようで良いですね。 |
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ギャラリーも片側だけかなり煤けています。 点火後、外筒を起こすときにこのようになるのでしょうかね。 完全燃焼して青い炎になってから起こせばこのようにはならない気がするのですが。 実際に点火して見ますと、外筒を起こさなければどんなに調整しても青い炎にはなりませんでした。 赤いスス交じりの炎が上がるばかりでした、恐るべしアラジン。 |
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耐震消化装置が働きますと、芯が下がると同時にシャッターで蓋がされます。 こんな大げさなメカが好きです。 |
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芯外筒にタールがかなり付いています、内炎板は外してあります。 |
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バイクと同じで使えなければ意味がありません、さっそくレストア?に突入です。 とりあえずバラバラに。 タンクの中の状態を含め凄く良いです、30年近く前のものとも思えません。 受け皿意外はサビも大したことありませんし、タール類もこの程度ならという状態です。 あちらこちらにステンレスが使われています。 |
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上枠と外筒です。 |
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ギャラリー、芯外筒、内炎板、改めて見るとタール、ススで真っ黒です。 芯外筒と内炎板のこの部分がアラジンの要の部分です。 この機構で灯油を気化させて完全燃焼させ、あの青い炎を作り出しています。 |
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ホーロウの外筒です。 四角い穴は耐震装置の取り付け部です。 |
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耐震装置の蓋の機構部。 好きですね、アナログ的なこんなのが。 感震装置が働きますと芯が下がりますから、これが無くても炎は消えるんです。 通常の使用時はツマミで芯を下げて消火するだけですから。 芯が下がると同時にこれで蓋をするんですね、酸素の供給を遮断するのでしょうかね。 消火時の不燃焼ガスを外部に出さずに臭いを抑えるような気もします。 |
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整流板 ドウナツ状のタンクの底面に取り付けます。 タンクの内中央を上り内炎板、芯外筒に酸素を供給する空気の流れを整えています。 F1並ですね。 材質はステンレスですから洗浄だけでOKでした。 |
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交換部品 | |
新たに購入した純正の芯です、何の問題もなく手に入ります。 部品はここで購入致しました。 |
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新たに入手したのぞき窓枠。 購入した補修部品にはAladdinの刻印がありませんでした。 |
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入手したマイカです。 ダンボールでガードされて届きました。 |
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欠品していたツマミとスプリングも入手。 ツマミはJ39シリーズ用です。 スプリングは芯送出し調整のクラッチ用に使用します。 |
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置台はシリーズJ38用が中々見つかりませんので、取り合えず37PKD用を入手しました。 整流板の後がありますが状態は良いものです。 こちらの方がオリジナルより色合いは本体に近い色ですね。 サビだらけの置台を塗装して使用しても機能は十分なのですが。 |
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芯クリーナもメンテナンス用に購入。 |
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芯交換、組立 | |
金属の爪が付いています。 これにより上下させています。 |
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芯押さえに換え芯をセット。 芯の金属の爪を芯押えの4箇所あるスリットに入れます。 換え芯と一緒に付いていた取り説によれば一番上のスリットにセットすることになっています。 感震装置のラチェットとの兼ね合いで下から2番目にセットしました。 最下段でもいいのですが、ツマミを最大に消化側に戻すと芯のスカートがタンクに当たった時の感触がよくなかったのと芯押えがそれにより歪みが生じましたので。。 |
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タンクに換え芯をセット。 |
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アルカリ系の洗浄液に2時間ほど漬けておきました。 タール、ススは簡単に綺麗に、その後真鍮ブラシとコンパウンドで磨き上げました。 綺麗になった内炎板、芯外筒をセット。 |
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耐震消化装置も真鍮ブラシで磨いてリフレッシュ。 |
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感震装置をセット。 左のステンレスのお皿の上のウエイトが倒れるとラチェットの爪が外れ、芯が下降する仕組みです。 これと同時にレバーが戻り、蓋を筒の中の蓋が下がります。 芯の微調の送り出しのクラッチ位置の調整をします。 感震装置のラチェットの爪の位置調整は微妙ですね。 |
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新しく購入したツマミを取り付けてみました。 色合いも似ていますし違和感は余りありません。 |
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外筒を取り付けて、灯油を半分ほどタンクに入れておきました。 新しい芯に灯油が染み上がるまで2時間ほど放置します。 ワクワクしながら、点火です。 甦りましたね!!、この青い炎が見たかったんです。 |
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カスタム | |
青い炎を見ていたら、こちらからも炎が見えたらいいな・・・・ スタンダードタイプですから、窓が一つしか有りません。 青い炎が見えるように反対側にも窓を開けましょう。 再びバラします。 今ある窓の180度反対側の位置にマジックでケガいてみます。 |
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単純に穴あけをするとホーロウの塗膜ですので簡単に欠けてしまいます。 薄い鉄板ですから穴あけする時に筒が歪んでしまいます。 手近にあった木の板にスリットを入れ、加工時の歪みを防止します。 |
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ホウロウが欠けますのでポンチが打てません。 欠けに気を使いながら加工が終わりました。 デラックスには最初から窓が2個ありますので、カスタムといってもデラックス仕様になっただけです。 汚れはバフ掛けして磨き上げました。 |
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ギャラリーの表側を塗装してみました。 オキツモの黒の艶消しの耐熱塗料、耐熱600℃のタイプです。 強制焼付けでバーナーで短時間加熱しました。 |
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新品のマイカ及び窓枠を取り付けでいい感じです。 ギャラリー、耐震装置も合わせて取り付けます。 いけません、耐震装置を先に取り付けると上枠が付きません。 他のタイプは大丈夫です、これ有りませんから。 |
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さっそく点火です。 今日は5月の休日、とても暖かい日ですね。 ガレージは23度です。 こんなお天気の日にストーブ点けて喜んでいるのですから・・・・・・・・・・・・・ しっかり掃除した甲斐があり、とても満足した青い炎が甦りました。 満足、満足です。 |